ありがとうの秘密

なぜこの事業を続けているのか?~ありがとうの理由

その会社は、全然儲からないにも関わらず、その仕事を一生懸命続けています。

その仕事とは、企業から出る決算書類や個人情報などの、いわゆる機密文書を回収して、判読不能になるまで破砕し、最後に製紙工場で溶解してリサイクルする、というもの。

1キロあたり50円でこの作業を請け負っている。
300キロ依頼されたとして15,000円。
文書を回収する人、破砕処理する人、それをまた静岡の製紙工場へ運ぶ人、製紙工場でリサイクルする人・・・いろんな人たちへの手間賃を払ったら、どう考えても手元にはほとんど残りません。
仕事として、決して儲かるものではないのです。

なのに、例えばお客様が
「破砕工場でちゃんと機密が漏れずに情報抹消されたか視察したい。」
と言えば、喜んで埼玉県草加市にある破砕工場までアテンドしますし、製紙(溶解)工場の見学を希望されれば静岡までご案内します。
経費的にも時間的にも、どう考えても赤字です。

しかし、それでも何年も何年も、ずーっとこの仕事を続けているのです。
しかも、「ご依頼いただき、ありがとうございます!」といいながら。

その意味がわからず、こう質問したことがあります。
「何がそんなにありがたいのですか?御社は全然儲かってないじゃないですか?」

「処理料金をお支払いいただいてありがとう、じゃないんです。地球のために、紙資源をリサイクルしてくれてありがとう!なんです。だって企業ゴミとして紙ゴミ出してたら、焼却処分されて二酸化炭素出しまくりですからね。またシュレッダーにかけちゃうと、紙の繊維が切断されて、リサイクル効率がものすごく悪くなるんです。だから、うちのサービスを使ってもらえるのが、本当にありがたいんです。」

驚いたことに、この会社は儲けのためにではなく、地球環境のためにその仕事を続けていたのです。
もちろん、社長がその方針を決めている公式な事業です。

「この仕事に関しては、儲からなくていい。小さな会社でも何か地球環境に貢献出来ることを、やり続けようじゃないか。」

・・・というただただ生真面目な会社、それが弊社つばめやです。
どうぞ御社の紙資源を、わたくしたちにリサイクルさせていただけませんか?

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